このページは災害速報や現在進行中の避難情報を扱いません。災害時は、気象庁やお住まいの自治体などの公式情報を確認してください。危険が迫っているときは、備蓄品を取りに戻ったり、在宅を続けることにこだわったりせず、自治体等の案内に従ってください。
冒頭の要点
- 家庭備蓄は、まず家族全員の3日分を目安に始め、できれば1週間分へ広げます。ただし、地域や家族の事情に応じて自治体の案内も確認します。
- 飲料水と調理用水の目安は1人1日およそ3リットルです。洗浄やトイレ等の生活用水は別に考えます。
- 特別な防災食だけでなく、普段使う食品や生活用品を少し多めに持ち、使った分を買い足す方法なら続けやすくなります。
今日やること
紙やスマートフォンに「家族の人数 × 3日 × 3リットル」を計算し、飲料・調理用水が家に何リットルあるか数えてください。足りない分を一度に買う必要はありません。次の買い物で追加する量を決めるところまでで十分です。
この記事で分かること
家庭備蓄を始めようとしても、「何を、何日分そろえればよいのか」と迷いやすいものです。この記事では、水・食料・生活用品を選ぶ順番と、家族に合わせる確認項目を説明します。読み終えたら、家にある物を数え、足りない物を少しずつ補充できるようになります。

まず確認すること
次の4点をメモしてください。
- 家で一緒に備える人数
- 乳幼児、高齢者、食物アレルギー、持病、障害、妊娠等、個別に必要な配慮
- ペットの有無と種類
- 保管に使える場所と、普段よく使う食品・生活用品
国の案内では、家庭の飲料水・食料等は最低3日分、できれば1週間分が目安とされています。ただし、これは全国向けの一般的な目安です。お住まいの自治体が地域の事情に応じた日数や品目を案内している場合は、そちらも確認してください。
準備・行動の手順
1. 水を人数と日数で計算する
飲料水と調理用水は、1人1日およそ3リットルが目安です。まず3日分なら、次のように計算します。
家族の人数 × 3日 × 3リットル
たとえば2人なら18リットル、4人なら36リットルが飲料・調理用水の目安です。これは食器や身体を洗う水、トイレ等に使う生活用水を含みません。収納や持ち運びの負担も考え、少しずつ増やしてください。容器ごとの期限と保管方法を表示で確認し、直射日光や高温を避けるなど、製品の指示に従います。
2. 普段食べている食品から3日分を組む
最初から特別な非常食だけをそろえる必要はありません。家族が普段食べ、常温で保管できる食品を中心に、次の組み合わせを考えます。
- 主食:米、パックごはん、乾麺、パン、シリアル等
- 主菜:魚・肉・豆等の缶詰やレトルト食品等
- 副菜:野菜の缶詰、乾物、常温保存できるスープ等
- 補助:果物の缶詰、菓子、飲み物等、食べ慣れた物
電気・ガス・水道が使えない場合も考え、1日目には加熱や多くの水を使わず食べられる物を含めます。開封に道具が必要か、調理用の水や熱源が必要かも確認してください。
まずは3日分をそろえ、無理のない範囲で1週間分へ広げます。必要量は、年齢、食事量、健康状態、収納、地域の状況で変わります。
3. 停電・断水に備える生活用品を確認する
食料と水だけでなく、日常生活に必要な物も点検します。家庭により優先順位は異なりますが、候補は次のとおりです。
- 携帯トイレと処理用の袋
- トイレットペーパー、ティッシュ、ウェットティッシュ
- 懐中電灯、電池、モバイルバッテリー
- カセットこんろ、カセットボンベ、ライター等の着火手段
- 食品用ラップ、ポリ袋、紙皿、紙コップ
- 衛生用品、マスク、生理用品、紙おむつ
- 季節に応じた防寒・暑さ対策用品
経済産業省の資料は、災害時用トイレについて、成人の平均排泄回数を1日5回として、1人7日で35回分を目安に示しています。年齢や体調で回数は変わるため、家族に合わせて調整してください。使用方法と、使用後のごみの扱いは製品表示と自治体のルールを確認します。
カセットこんろや電池等は、製品の取扱説明書、使用期限、保管条件に従ってください。火気や換気を含む個別の安全判断は、メーカーや専門家に確認します。
4. 家にある物を数え、足りない物だけを補う
一覧を作る前に、棚、冷蔵庫、収納を確認します。すでにある物を「水」「食料」「生活用品」に分け、数量と期限を記録してください。
次に、3日分に足りない物から買い足します。一度にすべてを買わなくてもかまいません。重い水、使用頻度の高い食品、トイレ用品など、家庭で優先度の高い物から分けて追加すると負担を抑えられます。
5. 使った分を補充する
普段使う物を少し多めに買い、期限が近い物や古い物から使い、使った分を買い足す方法を「ローリングストック」といいます。
買い物前に在庫を一つ確認する、保管場所に期限を書いたメモを貼るなど、続けやすい方法を一つ決めてください。賞味期限・消費期限や保管条件は品目ごとに異なるため、パッケージ表示を確認します。

地域・家族に合わせて調整するポイント
乳幼児がいる家庭
普段使っているミルク、離乳食、飲料水、哺乳・衛生用品を確認します。調乳方法、必要な水、器具の衛生管理は製品表示や専門機関の案内に従ってください。
高齢者、持病・障害のある人がいる家庭
食べやすさ、飲み込みやすさ、補助具の電源、衛生用品等を確認します。医薬品や治療食の種類・量は一律に決められません。主治医、薬剤師、介護・福祉の担当者等に平時から相談してください。
食物アレルギー等がある家庭
普段から安全に食べている食品を別に確保し、原材料とアレルギー表示を購入時・使用時に確認します。代替品が手に入りにくい可能性も含め、必要量は医療・栄養の専門職と相談してください。
ペットがいる家庭
ペット用のフード、水、常備薬、トイレ用品、移動用具等を確認します。必要量は、ペットの種類、健康状態、入手しにくくなる期間、地域の受入条件で変わります。環境省は2026年9月8日時点で「人とペットの災害対策ガイドライン」の改訂作業を進めているため、公開時点の環境省資料、お住まいの自治体の案内、かかりつけの獣医師の助言を確認してください。
地域と住まいに合わせる
集合住宅では、水や食品の保管場所、エレベーター停止時の持ち運びを考えます。戸建てでも、浸水や家具転倒で取り出せなくならない場所を選びます。地域の給水拠点、在宅避難者への支援、携帯トイレのごみ処理方法は自治体ごとに異なります。
注意すること
- 備蓄があっても、自宅が危険なときに在宅を続ける根拠にはなりません。
- 水3リットル/人・日は、飲料・調理用水の目安です。生活用水は別に考えます。
- 3日分・1週間分は一般的な目安であり、すべての地域・家庭に十分だと保証する量ではありません。
- 食品は期限だけでなく、家族が実際に食べられるか、調理に水・熱源・器具が必要かを確認します。
- カセットこんろ、ボンベ、電池等は、製品の取扱説明書と保管条件に従います。
- 医薬品、治療食、乳児用食品の適否は、医師、薬剤師、保健師、管理栄養士等に相談してください。
公的情報の確認先
- 全国共通で確認する公的機関:内閣府「自然災害への備えは万全ですか?」、農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」、経済産業省「トイレ備蓄、忘れていませんか?」、環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」
- お住まいの自治体で確認する項目:推奨する備蓄日数・品目、給水・物資配布、在宅避難者支援、携帯トイレ等のごみ処理、ペット同行避難
- 情報確認時の注意:対象地域、想定する災害、対象者、公開・更新日を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. まず3日分と1週間分のどちらを買えばよいですか
公的な案内は、最低3日分、できれば1週間分を目安としています。まず家にある在庫を含めて3日分を確認し、その後、収納や家計に合わせて1週間分へ広げると始めやすくなります。自治体が別の目安を示している場合は併せて確認してください。
Q2. 水は1人1日3リットルだけでよいですか
3リットルは飲料水と調理用水の目安です。食器や身体を洗う水、トイレ等に使う生活用水は含みません。家庭の事情や自治体の給水案内も確認してください。
Q3. 特別な非常食を買わないといけませんか
特別な食品だけに限定する必要はありません。普段食べている常温保存可能な食品を少し多めに持つ方法もあります。停電・断水時にそのまま食べられるか、必要な水や熱源も確認してください。
Q4. 備蓄品はどのくらいの頻度で点検しますか
食品や用品ごとに期限・保管条件が異なるため、全国一律の頻度は決められません。普段使う物は使った分を補充し、期限のある物は表示を基に、買い物前や家庭で決めた点検日に確認してください。
まとめ
- まず家族人数を基に3日分を確認し、無理のない範囲で1週間分へ広げます。
- 飲料・調理用水は1人1日およそ3リットルが目安で、生活用水は別に考えます。
- 家にある物から数え、普段使いながら補充し、家族と自治体の事情に合わせて調整します。
関連記事
- 暮らしの防災手帖トップページ:家族で備えるための入口と、今後公開する記事を確認できます。
- お問い合わせ・訂正依頼:掲載内容について確認したい点や訂正情報がある場合に利用できます。
出典
- 発行元:内閣府 政策統括官(防災担当)
- 発行元:内閣府
- 発行元:農林水産省
- 発行元:農林水産省
- 発行元:経済産業省
- 発行元:農林水産省
- 発行元:環境省
– ページ名:「自然災害への備えは万全ですか?チェックしてみよう!」 – URL:https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/check.html – 公開・更新日:ページ上で確認できず(2026年9月8日確認) – 参照日:2026年9月8日 – 支える主張:最低3日間、できれば1週間分の水・食料等、1人1日3リットル、ローリングストック、生活用品の例。
– ページ名:「令和8年版 防災白書 特集 第3章 第2節 2-1」 – URL:https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/r08/honbun/t1_3s_02_01.html – 公開・更新日:2026年 – 参照日:2026年9月8日 – 支える主張:各家庭で最低3日分、可能な限り1週間分程度の生活必需品を備蓄する重要性。
– ページ名:「知って備える 家庭備蓄のイロハ」(aff 2026年3月号) – URL:https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2603/spe1_01.html – 公開・更新日:2026年3月(掲載号) – 参照日:2026年9月8日 – 支える主張:食品は最低3日分から1週間分、飲料・調理用水1人1日およそ3リットル、ローリングストック。
– ページ名:「大事な水、どうやって備えますか?」 – URL:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/imadoki/imadoki02_10.html – 公開・更新日:ページ上で確認できず(2026年9月8日確認) – 参照日:2026年9月8日 – 支える主張:水の計算と、洗浄等の水は別途必要であること。
– ページ名:「トイレ備蓄、忘れていませんか?」 – URL:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/toirebichiku.pdf – 公開・更新日:PDFおよび掲載ページで確認できず(2026年9月8日確認) – 参照日:2026年9月8日 – 支える主張:断水等への携帯トイレ備蓄と、成人平均5回/日を基にした7日35回分/人の目安。
– ページ名:「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」 – URL:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook/pdf/need_consideration_stockguide-part1.pdf – 公開・更新日:2019年3月 – 参照日:2026年9月8日 – 支える主張:乳幼児、高齢者、慢性疾患、食物アレルギー等への個別配慮。
– ページ名:「第2回『人とペットの災害対策ガイドライン』の改訂等に係る検討会」 – URL:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/saigai_guide_pet/r07_02.html – 公開・更新日:2026年(掲載内容を2026年9月8日確認) – 参照日:2026年9月8日 – 支える主張:平成30年版ガイドラインの改訂作業が進行中であり、公開時点の最新資料を確認する必要があること。
この記事の確認情報
- 公的情報の最終確認日:2026年9月8日
- 著者・制作主体:暮らしの防災手帖 編集部
- ファクトチェック担当:編集部内確認(公開用の個人名表記なし)
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