ハザードマップの見方|自宅・学校・職場の災害リスクを家族で確認する手順

ハザードマップを囲み、自宅や家族の生活圏を一緒に確認する家族 はじめての防災

このページは災害速報や現在進行中の避難情報を扱いません。災害時は、気象庁やお住まいの自治体などの公式情報を確認してください。

冒頭の要点

  • まず国の「重ねるハザードマップ」で、自宅周辺の災害リスクを種類ごとに見ます。
  • 色や記号は、必ずその地図の凡例と注記を一緒に読みます。
  • 最後に自治体のハザードマップで、最新・詳細な情報と災害別の避難先を確認します。

今日やること

スマートフォンで自宅周辺を開き、「洪水」と「土砂災害」を一つずつ表示してみましょう。色の有無だけで終わらせず、凡例と自治体版へのリンクまで確認できたら完了です。

この記事で分かること

地図を開くと、色や線、記号がたくさん並びます。「自宅に色が付いているけれど、何をすればいい?」「色がなければ安心?」と迷いますよね。

この記事では、家族の生活圏をハザードマップで確認する順番を6つに分けます。個別の避難判断ではなく、平時にリスクと確認先を整理するための手順です。

まず用意するもの

  • 自宅、学校・園、勤務先など、家族が長くいる場所の住所
  • お住まいの市区町村名
  • メモ用紙またはスマートフォンのメモ
  • 国土交通省・国土地理院のハザードマップポータルサイト

地図を見るのが難しい場合や紙版が必要な場合は、市区町村の防災担当窓口に相談してください。

ハザードマップを見る6つの手順

1. 自宅の位置を合わせ、周辺も見る

「重ねるハザードマップ」で住所を検索し、地図上の位置を建物名や道路と照合します。住所・現在地検索には誤差があるため、検索点だけでなく周辺も少し広げて見ましょう。

自宅の次は、学校・園、勤務先、よく利用する場所も同じように確認します。通学・通勤経路は別の記事で詳しく扱うため、ここでは「どの災害が関係しそうか」を見つければ十分です。

2. 災害の種類を一つずつ表示する

洪水、内水、高潮、津波、土砂災害など、地域に関係する項目を一つずつ切り替えます。複数を重ねる機能は便利ですが、最初から全部を表示すると凡例を取り違えやすくなります。

まずは次のようにメモします。

場所 災害の種類 表示・区域 次に確認すること
自宅 洪水 色・区域名を転記 凡例、浸水に関する注記
学校・園 土砂災害 区域内/周辺/表示なし 施設の待機・引き渡しルール
勤務先 高潮など 色・区域名を転記 職場の防災計画

該当しない災害を無理に埋める必要はありません。ただし「表示なし」は「安全の保証」ではないため、そのまま記録します。

3. 色より先に、凡例と注記を読む

同じ色に見えても、地図や災害種別によって意味が異なることがあります。色だけで判断せず、凡例で次を確認します。

  • 何の区域・想定を示す色か
  • 数値がある場合の単位と区分
  • 想定の条件
  • 作成機関と作成・更新時点
  • 地図の対象外や注意事項

拡大できることと、元データの精度が高いことは同じではありません。境界付近や細かな位置が気になる場合は、作成機関の情報や自治体版を確認してください。

4. 色が付いていない場所も確認を終わらせない

リスク情報が表示されない場所は、想定区域外の場合もあれば、データが未整備・反映準備中の場合もあります。想定を超える現象が起きる可能性もあります。

周囲より低い土地、崖や沢の近くなど、地形から気になる点があれば自治体へ確認しましょう。「白いから安全」とは決めつけません。

5. 避難先の記号は、対応する災害を確かめる

指定緊急避難場所は、洪水、土砂災害、地震、津波などの災害種別ごとに指定されます。近くの学校や公民館が、すべての災害で使えるとは限りません。

地図の施設名だけでなく、対応する災害、開設条件、入口などを自治体の一覧で確認します。避難生活のための「指定避難所」と、命を守るため緊急的に避難する「指定緊急避難場所」は目的が異なり、同じ施設が両方を兼ねる場合もあります。

6. 自治体版で最新・詳細な情報を確認する

最後に「わがまちハザードマップ」または市区町村の公式サイトを開きます。国の地図は全国を見渡す入口、自治体版は地域の凡例や避難先、連絡先を確かめる答え合わせとして使うと分かりやすくなります。

確認日も残しましょう。ポータルのデータや自治体の地図は更新されます。引っ越し、学校・勤務先の変更、家族構成の変化があったときにも見直します。

家族で残す「一枚メモ」

家族会議を長くしなくても大丈夫です。次の5点だけ書けば、次の避難計画づくりにつながります。

  • □ 自宅に関係する災害の種類
  • □ 学校・園、勤務先に関係する災害の種類
  • □ 地図の凡例で読んだ区域名や数値
  • □ 災害別の避難先候補と自治体の確認ページ
  • □ 確認日

小学生以上の子どもとは、色探しではなく「この色は何の災害?」「凡例はどこ?」と一緒に確認してみましょう。乳幼児、高齢者、障害のある人など移動に時間や支援が必要な家族がいる場合は、このメモを避難計画に引き継ぎます。

地域・家族に合わせて調整するポイント

  • 学校・園:災害時の待機、引き渡し、連絡方法は施設の公式ルールも確認します。
  • 集合住宅:自宅階と想定される浸水、共用部のルールは管理者や自治体に確認します。地図だけで在宅避難の可否は決めません。
  • 海・川・崖の近く:一つの災害だけでなく、地域に関係する種類を順番に確認します。
  • 情報取得に支援が必要な家族:文字で表示される情報や紙版を使い、一人で確認しにくい場合は自治体窓口等へ相談します。
  • ペット:避難先の受入条件は地図だけでは分からないことがあるため、自治体の案内を確認します。

注意すること

  • ハザードマップは将来の被害を保証または完全に予測するものではありません。
  • 色の有無や地図だけで、災害時の避難開始を決めないでください。
  • 実際の災害時は、気象庁と自治体の最新情報を確認します。
  • 危険が迫っているときに、地図を見ながら危険な経路を移動しないでください。この記事の確認は平時に行います。

公的情報の確認先

情報を確認するときは、対象地域、災害の種類、想定条件、公開・更新日を見ます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 自宅に色が付いていなければ安全ですか?

安全とは言い切れません。データ未整備や反映待ちの場合があり、想定を超える現象もあります。周辺の地形と自治体の最新・詳細な地図も確認してください。

Q2. 「重ねる」と「わがまち」はどちらを見ればよいですか?

両方を役割分担して使います。「重ねる」で生活圏の災害リスクを横断的に見て、「わがまち」から自治体版を開き、凡例や避難先を詳しく確認します。

Q3. 最寄りの学校へ避難すればよいですか?

施設によって対応する災害や開設条件が異なります。指定緊急避難場所は災害種別ごとに確認し、自治体の公式一覧を見てください。

まとめ

  • 住所を合わせたら、周辺も含めて災害を一つずつ表示します。
  • 色だけで判断せず、凡例、注記、更新時点を読みます。
  • 自治体版で災害別の避難先と最新・詳細情報を確認し、家族メモに残します。

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出典

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