このページは災害速報や現在進行中の避難情報を扱いません。災害時は、気象庁やお住まいの自治体などの最新情報を確認してください。
冒頭の要点
- 「指定緊急避難場所」は、災害の危険から命を守るために緊急に逃げる場所です。
- 「指定避難所」は、自宅へ戻れない人などが一定期間滞在する施設です。
- 同じ施設が両方を兼ねる場合がありますが、対象災害と実際の開設状況は自治体の公式情報で確認します。
今日やること
お住まいの市区町村の公式サイトを開き、家族に関係する災害を一つ選びます。その災害に対応する「指定緊急避難場所」と、近隣の「指定避難所」を一つずつメモしましょう。5〜10分でできます。
まず知っておきたい違い
普段は「避難場所」「避難所」を同じ意味で使うことがあります。しかし、制度上は役割が異なります。
| 比べる点 | 指定緊急避難場所 | 指定避難所 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 差し迫った災害から命を守る | 自宅へ戻れない人などが一定期間過ごす |
| 主なタイミング | 危険が切迫しているとき | 安全を確保した後、滞在が必要なとき |
| 確認の単位 | 洪水・津波・地震など災害種別ごと | 避難者が滞在する施設として指定 |
| 形 | 高台、広場、建物など | 学校、公民館などの施設 |
| 注意点 | 近くても対象災害に合うとは限らない | 指定済みでも実際に開設中とは限らない |
指定緊急避難場所と指定避難所は、同じ学校や公民館が両方を兼ねることもあります。看板や施設名だけで判断せず、自治体の一覧で「どちらの指定か」「どの災害に対応するか」を見てください。
家族で確認する3つのポイント
1. 先に災害の種類を決める
洪水、津波、土砂災害、地震、大規模火災など、地域に関係する災害を一つずつ確認します。指定緊急避難場所は災害種別ごとに指定されるため、「最寄りの学校だから大丈夫」とは限りません。
ハザードマップポータルサイトや自治体のハザードマップで、自宅・学校・園・勤務先の周辺にどの災害リスクがあるか確認します。地図の見方に迷う場合は、ハザードマップの見方も参考にしてください。
2. 命を守る場所と、滞在する施設を分けてメモする
家族メモには、次のように目的を分けて書きます。
| 災害 | まず命を守る候補 | 滞在が必要な場合の候補 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 洪水など | 対応する指定緊急避難場所 | 指定避難所 | 年月日 |
施設が両方を兼ねる場合も、同じ名前を二つの欄に書いて構いません。大切なのは、役割を理解し、対象災害を確認していることです。
避難は危険を避ける行動です。すでに安全な場所にいる人まで一律に避難場所へ移動する必要はありません。安全な親戚・知人宅やホテル等も選択肢になり得ますが、移動先の安全と受入れは事前に確認しましょう。
3. 開設状況と家族のルールを別に確認する
指定避難所は、指定されているからといって、いつでも開いているとは限りません。災害の種類や施設の安全確認などを踏まえて開設されるため、災害時は自治体の公式な開設情報を確認します。
平時には次も確かめます。
- 入口、移動経路、夜間の見え方
- 学校・園の待機、引き渡し、連絡ルール
- 乳幼児、高齢者、障害のある人、持病がある人に必要な支援
- ペット同行避難の方法と受入条件
- 家族が離れているときの連絡方法と集合の考え方
家族全体の計画は、わが家の避難計画を作るで一枚にまとめられます。
子ども連れで混同を防ぐ一枚メモ
- □ 災害の種類
- □ その災害に対応する指定緊急避難場所
- □ 指定避難所
- □ 学校・園の公式ルール
- □ 自治体の確認ページと確認日
子どもには施設名だけを覚えさせるのではなく、「何の危険から逃げる場所か」「家族が離れているときは学校・園のルールに従う」ことも一緒に伝えます。子どもだけでの移動をこの記事から一律に判断させないでください。
地域・家族に合わせて調整するポイント
- 自治体によって、案内上の呼び方、対象災害、開設条件、受入条件が異なります。
- 同じ施設でも、災害の種類によって使用できる区域・階などが異なる場合があります。
- 自宅で安全を確保できるかどうかは、住まいの状況や災害の種類で変わります。地図だけで個別判断を決めず、自治体の案内も確認します。
- 移動や情報取得に支援が必要な家族がいる場合は、平時に自治体や利用施設へ相談してください。
注意すること
- 「避難場所」という日常的な表現だけで判断せず、正式な指定と対象災害を確認します。
- 最寄りであることは、すべての災害に適していることを意味しません。
- 実際の災害時は、自治体の避難情報、開設情報、気象庁等の最新情報を確認します。
- 危険が迫っているときに、遠い施設や危険な経路へ無理に移動しないでください。
公的情報の確認先
- 制度の違い:内閣府「避難場所に関すること」
- 地域のリスク:ハザードマップポータルサイト
- 実際の施設・開設状況:お住まいの市区町村の公式サイト、防災担当窓口
よくある質問(FAQ)
Q1. 学校は避難場所ですか、避難所ですか?
自治体の指定によります。指定緊急避難場所、指定避難所、または両方の場合があります。学校名だけで判断せず、対象災害を含めて自治体の一覧で確認してください。
Q2. 一番近い避難所へ行けばよいですか?
一律には言えません。まず避けるべき災害と、その災害に対応する指定緊急避難場所を確認します。避難所の開設状況や経路の安全も自治体情報で確認してください。
Q3. 自宅が安全なら、必ず避難所へ行く必要がありますか?
安全な場所にいる人まで一律に移動する必要はありません。ただし、自宅にとどまれるかは災害の種類、住まいの状態、自治体の情報を踏まえて判断します。
まとめ
- 指定緊急避難場所は、差し迫った危険から命を守る場所です。
- 指定避難所は、自宅へ戻れない人などが一定期間滞在する施設です。
- 災害種別、両方を兼ねる施設、実際の開設状況を自治体の公式情報で確認し、家族メモに残します。
関連記事
- ハザードマップの見方:生活圏の災害リスクと、災害別の指定緊急避難場所を確認します。
- わが家の避難計画を作る:避難先・経路・連絡方法を家族で一枚にまとめます。
出典
- 内閣府(防災担当):
- ページ名:令和8年版 防災白書「指定緊急避難場所と指定避難所の確保」
- URL:https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/r08/honbun/1b_1s_02_04.html
- 公開年:2026年
- 参照日:2026-09-10
- 内閣府(防災担当):
- ページ名:避難場所に関すること
- URL:https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanbasyo.html
- 公開・更新日:ページ上で確認できず
- 参照日:2026-09-10
- 内閣府(防災担当):
- ページ名:指定緊急避難場所の指定に関する手引き(法令抜粋を含むPDF)
- URL:https://www.bousai.go.jp/taisaku/pdf/hinanjo_01.pdf
- 公開・更新日:PDF上で確認できず
- 参照日:2026-09-10
- 内閣府(防災担当):
- ページ名:新たな避難情報に関する周知チラシ
- URL:https://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/pdf/220616_hinan_guideline_2.pdf
- 公開・更新日:PDF上で確認できず
- 参照日:2026-09-10
- 内閣府(防災担当):
- ページ名:避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン
- URL:https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/2412hinanjo_guideline.pdf
- 公開:2024年12月
- 参照日:2026-09-10
- 国土交通省:
- ページ名:ハザードマップポータルサイトを活用して災害に備えよう
- URL:https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo06_hh_000319.html
- 公開日:2025-06-05
- 参照日:2026-09-10

