このページは、災害が起きる前の備えを扱います。災害速報や現在進行中の避難判断は扱いません。災害時は、気象庁やお住まいの自治体などの最新の公式情報を確認してください。
「防災を始めたい。でも、備蓄も避難先も家具固定もあって、何から手を付ければいいの?」
そんな家族のために、最初の行動を7つに分けました。一度に全部やらなくて大丈夫です。まずは今日、1日目だけ始めてみましょう。
冒頭の要点
- 最初に地域の災害リスクを知り、その後に避難、家の安全、備蓄、連絡の順で確認します。
- 7日間は公的な完了期限ではなく、このサイトが提案する進め方です。1日分を複数日に分けても、順番を入れ替えても構いません。
- 家族構成、住まい、地域によって必要な備えは変わります。自治体・学校・医療専門職などの公式情報も確認します。
今日やること
お住まいの市区町村の公式サイトで、現在使われているハザードマップを開いてください。自宅の位置を見つけるところまでで、今日は十分です。
今日の一歩:自治体名と「ハザードマップ」で検索し、地図の公開・更新日を確認してブックマークしましょう。
この7日間で目指すこと
目標は「防災を完成させること」ではありません。家族が、わが家のリスクと次にやることを共有できる状態をつくることです。
1日15〜30分は、このサイトが提案する作業の目安です。時間が取れない日は5分だけでも構いません。施工や買い足しが必要な項目は、その場で終わらせず「次にやること」へ残します。
家族で進める7日間
1日目:自宅周辺の災害リスクを知る
国土交通省・国土地理院のハザードマップポータルサイトと、お住まいの自治体が公開する現行版のハザードマップを確認します。
- 自宅、学校、勤務先の場所を見つける
- 洪水、土砂災害、高潮、津波など、地図が対象とする災害を確認する
- 地図の公開・更新日、凡例、想定条件を見る
- 自治体の防災情報を受け取る方法を探す
「重ねるハザードマップ」は周辺のリスクを見渡す助けになりますが、市町村が作る水害ハザードマップそのものではありません。最新・詳細な情報は自治体版も確認してください。色が付いていない場所も、安全が保証されているわけではありません。
詳しい見方は、ハザードマップの見方で確認できます。
2日目:避難先・経路・連絡方法を家族で話す
昨日確認したリスクを基に、家族で10分ほど話します。
- 災害の種類ごとの避難先候補
- 経路が使えない場合の別の候補
- 家族が離れているときの連絡方法
- 学校・園・職場・福祉施設の待機や引き渡しルール
- 子ども、高齢者、障害のある人、持病のある人、妊産婦、ペットに必要な支援
避難場所と避難所は役割が異なり、開設状況や受け入れ条件も一律ではありません。自治体と各施設の案内を確認しましょう。
話し合いの進め方は、家族で作る「わが家の避難計画」へつなげられます。
3日目:寝室と出入口の危険を減らす
今日は買い物より先に、家の中を歩いて見てみましょう。
- 寝ている場所や、家族が長く過ごす場所へ家具が倒れないか
- 玄関や廊下を家具・荷物がふさがないか
- 棚の上に重い物や割れやすい物がないか
- 家具・家電の固定状況に緩みや外れがないか
家具固定は、家具・壁・天井・床、賃貸条件によって適した方法が異なります。取り付けに不安がある場合は、自治体や消防署、住宅の管理者、施工の専門家などへ相談してください。
4日目:水・食料・生活用品の現在量を数える
「防災用品を買う日」ではなく、家に何があるかを知る日にします。
- 家族が普段飲み、食べている物
- 調理せず食べられる物
- 携帯トイレ、衛生用品、照明、電池・充電手段
- 乳幼児、高齢者、持病・アレルギーなどに必要な物
- ペットのフード、水、薬、衛生用品
食品備蓄は、普段の食品を少し多めに置き、使った分を補うローリングストックでも続けられます。必要量は人数、年齢、食事制限、地域の状況などで変わります。
具体的な数え方は、公開済みの家庭備蓄の始め方で確認してください。
5日目:非常持ち出し袋を家庭備蓄と分ける
自宅で使う備蓄を、全部リュックへ移す必要はありません。避難時に本人が持つ物と、自宅で使う物を分けます。
- 薬、眼鏡、補聴器、医療・アレルギー情報など本人に欠かせない物
- ライト、連絡先、衛生用品など避難直後に使う物
- 乳幼児用品、介助用品、ペット用品など家族固有の物
- 実際に持つ人が背負って、無理なく動けるか
危険が迫っているときは、袋を取りに危険な場所へ戻らないでください。避難所の持参品やペット対応は自治体の案内を確認します。
6日目:家族が離れている場合を試す
連絡方法は、決めただけでは使い方を忘れがちです。今日は平時に確認できる範囲で試します。
- 家族の電話番号を、端末以外にも控えているか
- 直接連絡できない場合の別の方法があるか
- 集合場所と、そこへ行かない条件を共有しているか
- 学校・園・職場の連絡と引き渡しルールを確認したか
家族全員が同じ場所へ急いで向かうことが、いつも安全とは限りません。発災時は最新の公式情報と、その場の安全を優先します。
7日目:不足と次にやることを一枚にまとめる
7日間で見つかった不足を、すぐできること・確認が必要なこと・時間や費用がかかることに分けます。
| 区分 | 例 | 次の行動 |
|---|---|---|
| すぐできる | 連絡先を紙にも控える | 今日記入する |
| 確認が必要 | 避難所のペット受け入れ | 自治体公式サイトを見る |
| 時間・費用がかかる | 家具固定、備蓄の買い足し | 優先順位と予算を決める |
最後に、家族が見つけやすい場所へ一枚のメモを置きます。住所、家族構成、学校のルール、自治体情報などが変わったら見直してください。
家族に合わせて順番を変えてよい場合
- 乳幼児・持病・介護:薬、ミルク、電源、介助用品など、切らせない物の確認を早めます。薬の量や保管は医師・薬剤師へ相談します。
- 子どもが園・学校へ通う:引き渡し・待機・連絡ルールの確認を2日目より先にしても構いません。
- 転倒しそうな家具が寝室にある:3日目を待たず、まず家具から離れて寝るなど、すぐできる配置の見直しを検討します。固定施工は住まいに合う方法を確認します。
- 浸水や土砂災害のリスクがある:自治体が示す避難先・情報入手方法の確認を優先します。
- ペットがいる:同行避難と避難所での受け入れは同じ意味ではありません。自治体の現行ルールを確認します。
注意すること
- 7日間終えれば安全になる、という意味ではありません。これは基礎の確認を始める順番です。
- 災害時にこの記事の順番どおり行動するものではありません。発災時は命を守る行動と最新の公式情報を優先します。
- まとめ買いや特定商品の購入を急がず、家にある物、家族の必要、保管場所から確認します。
- 住宅の耐震、家具固定、医療・介助などの個別判断は、自治体や関係する専門家へ相談します。
- 自治体のハザードマップ、避難所、支援制度は更新されるため、公開・更新日を確認します。
公的情報の確認先
- 内閣府「減災のてびき」:家庭防災で確認する領域の全体像
- 総務省消防庁「家庭での防災会議」:家族で話し合う項目
- 国土交通省・国土地理院「ハザードマップポータルサイト」:地域の災害リスクと自治体版地図の入口
- 農林水産省「家庭備蓄ポータル」:食品備蓄と家族差
- お住まいの自治体:現行版ハザードマップ、災害別の避難場所、避難所の開設確認方法、受け入れ条件、防災情報の受け取り方
よくある質問(FAQ)
Q1. 7日間、毎日取り組まないといけませんか?
いいえ。7日間は取り組みやすく分けた例です。週末にまとめても、1日分を数日に分けても構いません。途中で見つかった安全上の課題は、必要に応じて先に対応してください。
Q2. 最初に防災セットを買うべきですか?
先に、地域のリスクと家族に欠かせない物、家にある物を確認しましょう。市販セットを使う場合も、薬、眼鏡、乳幼児用品など家族固有の物が含まれるとは限りません。
Q3. 子どもにも参加してもらえますか?
年齢に合う形なら参加できます。自宅の場所を地図で探す、連絡先カードを一緒に確認するなど、怖さをあおらない短い作業から始めましょう。学校・園のルールは保護者が公式案内で確認します。
まとめ
- 地域のリスクを知り、避難、家の安全、備蓄、持ち出し、連絡、見直しの順で土台をつくります。
- 7日間は編集上の目安です。家族の事情に合わせ、順番と時間を変えて構いません。
- 今日、自宅の位置を自治体の現行版ハザードマップで確認するところから始めましょう。
関連記事
- ハザードマップの見方:1日目の確認を詳しく進める
- 家族で作る「わが家の避難計画」:2日目の話し合いを一枚の計画にする
- 家庭備蓄の始め方:4日目の在庫確認から、家族に合う備蓄へ進む
出典
- 内閣府政策統括官(防災担当)
- ページ名:減災のてびき(減災啓発ツール)
- URL:https://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/gensai/tebiki.html
- 公開・更新日:平成21年3月版を掲載。ページ個別更新日は確認できず。
- 参照日:2026年10月8日
- 支える主張:家庭防災で確認する領域、家族防災会議、日頃の備え
- 内閣府政策統括官(防災担当)
- ページ名:特集 家族で防災
- URL:https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h23/66/special_01.html
- 公開・更新日:平成23年度広報誌「ぼうさい」第66号
- 参照日:2026年10月8日
- 支える主張:防災マップ、避難場所、家具配置・固定、家族固有の持ち出し品
- 国土交通省・国土地理院
- ページ名:ハザードマップポータルサイト/よくある質問
- URL:https://disaportal.gsi.go.jp/ / https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/faq/faq.html
- 公開・更新日:ページ上で個別更新日を確認できず
- 参照日:2026年10月8日
- 支える主張:国のリスク情報と市町村ハザードマップの使い分け、データの限界
- 総務省消防庁
- ページ名:地震防災マニュアル「家庭での防災会議」
- URL:https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/pre/preparation020.html
- 公開・更新日:ページ上で確認できず
- 参照日:2026年10月8日
- 支える主張:家族で話し合う安全、避難、連絡、役割の項目
- 農林水産省
- ページ名:家庭備蓄ポータル
- URL:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/
- 公開・更新日:ページ上で個別更新日を確認できず
- 参照日:2026年10月8日
- 支える主張:無理なく続ける食品備蓄、ローリングストック、要配慮者への配慮

