地震の揺れが収まった後の安全確認|家族と家を確認する順番

揺れが収まった後、家族が安全な場所で互いの状態を確認する様子 災害別の備え

このページは災害速報や現在進行中の避難情報を扱いません。実際の災害時は、気象庁やお住まいの自治体などの公式情報を確認してください。

冒頭の要点

  • まず自分と家族の身の安全を確かめます。ただし、津波・火災・建物倒壊などの危険が迫るときは点検より避難を優先します。
  • 火元や出口を確認するのは、揺れが収まり、安全に動ける範囲だけです。割れたガラスや余震にも注意します。
  • テレビ、ラジオ、自治体の防災情報など、発信元が分かる公式情報を確認します。

今日やること

家族で次の順番を一度、声に出してみましょう。

身の安全 → 切迫した危険 → けが・火災 → 出口と足元 → 公式情報

完璧に覚える必要はありません。玄関や防災メモへ、この5項目を置いておくだけでも始められます。

この記事で分かること

大きな揺れの後は、火や建物ばかりが気になってしまいます。でも、危険な場所を急いで歩き回ると、落下物やガラスでけがを増やすおそれがあります。

この記事では、自宅にいる家族が「何を、どの順番で確認するか」を5段階に絞ります。揺れている最中の身の守り方や、自宅に残るか避難するかの詳しい判断は別の記事で扱います。

最優先の例外:危険が迫るときは点検より避難

次のような切迫した危険があるときは、室内の確認を最後まで済ませようとしないでください。

  • 沿岸や川の近くで強い揺れ、または弱くても長い揺れを感じた
  • 津波警報・注意報、避難指示などが発表された
  • 煙や炎が広がっている、強いガス臭がする
  • 建物が大きく傾いている、壁や天井が崩れ続けている
  • 崖や斜面の近くで、落石や崩落のおそれを感じる

沿岸付近では、津波警報を待っている間に津波が到達する場合があります。強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたら、海岸や川から離れ、地域で定められた安全な場所へ速やかに避難します。警報・注意報が解除されるまで戻らないでください。

揺れが収まった後の安全確認5手順

1. 余震と落下物に注意し、自分の安全を確かめる

すぐに立ち上がらず、頭上と周囲を見ます。家具、照明、食器、ガラスが落ちたり倒れたりしていないでしょうか。

動く必要があるときは、手の届く範囲にある靴や底の厚いスリッパを使い、足元を照らします。危険な場所へ靴を取りに行く必要はありません。余震を感じたら、再び頭を守り、倒れそうな物から離れます。

2. 声を掛け、家族のけがを確認する

まず声で無事を確認します。小さな子ども、高齢者、障害のある人など、一人で動きにくい家族から様子を見ます。

出血が多い、意識や呼吸に異常があるなど緊急性が高いと考えられるときは、周囲の安全を確保した上で119番へ連絡します。電話がつながりにくい場合もあるため、自治体や消防の案内に従ってください。この記事では個別の応急手当や医療判断は扱いません。

3. 安全に近づける場合だけ、火とガスを確認する

揺れの最中に、無理をして火を消しに行ってはいけません。揺れが収まり、自分の安全を確保してから、使用していた火気を確認します。

小さな火でも、炎や煙が広がり始めている、消火に危険を感じる場合は、消そうと粘らず周囲へ知らせて避難し、119番へ通報します。ガス臭がするときは、火を使ったり、電気のスイッチを操作したりせず、可能なら窓や戸を開け、ガス事業者や消防の案内に従います。

4. 出口と移動経路を、無理のない範囲で確認する

玄関や廊下までの経路に、倒れた家具や割れたガラスはありませんか。扉が安全に開けられるなら、避難できる出口を確保します。

ただし、外にも瓦、看板、窓ガラスなどの落下物があり得ます。慌てて飛び出さず、頭上と足元を確認してください。集合住宅で避難するときはエレベーターを使わず、建物や自治体の案内に従います。

避難のため家を離れるときは、時間と安全に余裕がある場合に限り、電気のブレーカーを切ります。危険な室内へ戻ってまで行いません。在宅医療機器を使う家庭は、電源を一律に切らず、平時に医療機関・機器事業者と停電時の対応を決めておいてください。

5. 発信元が分かる公式情報を確認する

気象庁、自治体、消防・警察、テレビやラジオなどで、次を確認します。

  • 津波警報・注意報、地震情報
  • 自治体の避難情報、避難場所・避難所の開設情報
  • 火災、道路、ライフラインに関する公的な案内
  • 家族がいる学校、園、職場、施設からの連絡

SNSの投稿だけで判断せず、発信元と時刻を確かめます。通信が混雑しているときは、不要不急の通話を控え、家族で決めた安否確認方法を使いましょう。

家族・住まいに合わせて調整するポイント

  • 乳幼児がいる家庭:大人が先に足元と頭上を確認してから抱き上げます。抱っこで両手がふさがる前に、靴と照明を確保できるか平時に試します。
  • 高齢者・障害のある人がいる家庭:補助具、眼鏡、補聴器、薬を安全に取れる場所へ置きます。介助者自身の安全も先に確保します。
  • 集合住宅:エレベーターは使いません。非常階段、安否確認方法、管理組合・管理会社の災害時ルールを確認します。
  • ペットがいる家庭:驚いた動物を無理に追いかけて危険な場所へ入らず、人の安全を確保してから逸走防止を行います。
  • 沿岸・崖周辺の家庭:室内点検より先に避難が必要な場合があります。自治体のハザードマップと避難先を平時に確認してください。

注意すること

  • 揺れが収まった直後に裸足で歩き回らない。
  • 火元、ブレーカー、貴重品を確認するために危険な場所へ戻らない。
  • 家の外観だけで「倒壊しない」「戻ってよい」と判断しない。
  • 津波を見に海岸や川へ近づかない。警報・注意報が解除されるまで戻らない。
  • エレベーターを使って避難しない。
  • SNSの未確認情報を転送しない。

建物の安全性が疑われる場合は近づかず、自治体、消防、管理者、建築の専門家などへ確認してください。

公的情報の確認先

  • 全国共通:気象庁の地震・津波情報、内閣府防災情報、総務省消防庁
  • 自治体で確認:避難情報、指定緊急避難場所、避難所の開設、地域の火災・道路・給水等の案内
  • 確認時の注意:対象地域、発表時刻、更新時刻を見ます。古い画面や転載画像だけで判断しません。

よくある質問(FAQ)

Q1. 揺れが収まったら、最初に火を消しますか?

最初は自分と家族の安全確認です。揺れが収まり、安全に近づける場合だけ火元を確認します。炎や煙が広がっている、危険を感じる場合は避難と119番通報を優先してください。

Q2. すぐ外へ出た方が安全ですか?

一律には言えません。屋外にも落下物の危険があります。ただし、津波、火災、倒壊などが迫る場合は点検を続けず避難します。自治体の公式情報と周囲の状況を確認してください。

Q3. 避難するときは必ずブレーカーを切りますか?

時間と安全に余裕がある場合の通電火災対策です。危険な室内へ戻ってまで行いません。在宅医療機器など継続電源が必要な家庭は、平時に個別の計画を作ってください。

まとめ

  • 基本の順番は「身の安全、切迫危険、けが・火災、出口と足元、公式情報」です。
  • 津波・火災・倒壊などが迫る場合は、確認作業より避難を優先します。
  • 火元やブレーカーは、自分が安全で時間に余裕がある範囲だけ確認します。

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出典

  • 内閣府「令和8年版 防災白書|特集 第3章 第4節 4-3 地震が起こったら」https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/r08/honbun/t1_3s_04_03.html (参照日:2026年10月8日)
  • 内閣府「間違いだらけの防災対策 第3回」https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h22/05/taisaku.html (参照日:2026年10月8日)
  • 総務省消防庁「地震に自信を」https://www.fdma.go.jp/publication/database/jishin2jishin/ (参照日:2026年10月8日)
  • 気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/joho/tsunamiinfo.html (参照日:2026年10月8日)
  • 総務省消防庁予防課「感震ブレーカー」https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/earthquake-sensitive_breaker/ (参照日:2026年10月8日)
  • 消防庁消防大学校 消防研究センター「地震で停電している地域の住民の皆様および消防機関へ」https://nrifd.fdma.go.jp/news/20110311/index.html (参照日:2026年10月8日)
  • 政府広報オンライン「ACTION02 発災時の行動」https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/bousai/disaster.html (参照日:2026年10月8日)
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