このページは現在進行中の休校・休園・引渡し情報を扱いません。実際の災害時は、学校・園、教育委員会、自治体の公式連絡に従ってください。
冒頭の要点
- 引渡しの条件、連絡方法、迎えに行けない場合は、学校・園ごとに違います。
- 連絡がないからと危険な道を急いで迎えに行かず、保護者自身の安全と施設の公式案内を確認します。
- 引取人は複数決め、必要最小限の情報を施設指定の方法で登録・更新します。
今日やること
学校・園の最新の防災マニュアルや入園・入学時資料を開き、次の3点へ印を付けましょう。
1. 引渡しを始める条件
2. 登録できる引取人
3. 保護者が来られない場合の待機方法
最初に確認:施設ごとのルールが正解
学校や園は、地域の災害リスク、建物、子どもの年齢、設置者の方針に合わせて危機管理マニュアルを作ります。引渡しを始める震度、警報、時刻などを全国一律には決められません。
兄弟姉妹が別の学校・園にいる場合も、それぞれのルールを確認します。学童、放課後等デイサービス、送迎バスの運行中など、子どもの居場所ごとに連絡先が変わることにも注意します。
家庭で決める6項目
1. 施設からの公式連絡手段
一斉メール、アプリ、電話、ウェブサイト、災害用伝言サービスなど、施設が使う順番を確認します。停電や通信混雑で一つが使えない場合に備え、複数の確認先を紙にも控えます。
保護者側からの個別電話が集中すると施設の安全対応を妨げる場合があります。問い合わせ方法と、連絡を待つ場面を施設へ確認します。
2. 引渡しを開始する条件
「地震なら必ずすぐ迎え」ではありません。施設周辺に津波、火災、土砂災害が迫る場合、学校・園が別の場所へ避難したり、子どもを待機させたりすることがあります。安全が確認されてから引渡しを行うという基本を家族で共有します。
3. 登録する引取人
保護者が遠方にいる場合も考え、施設が認める範囲で複数の引取人を登録します。本人確認方法、子どもとの関係、きょうだいを一緒に引き取れるかを確認します。登録していない人へ口頭連絡だけで引き渡せるとは限りません。
4. 誰がどの順番で迎えるか
家族の勤務先、徒歩経路、乳幼児・高齢者の介助を踏まえ、第一担当と代替担当を決めます。迎えへ向かう前に、津波、火災、通行止めなどを確認します。危険な経路を無理に進まないでください。
5. 迎えに行けない場合
保護者と連絡が取れない子どもを施設で保護し続ける運用例がありますが、待機場所や期間は施設ごとに異なります。「迎えが遅れたらどうなるか」「施設が使えない場合はどこへ移るか」を直接確認します。
6. 引渡し後の行き先と連絡
引渡しを受けても、自宅への経路や自宅が安全とは限りません。第二の集合場所、親族宅、指定緊急避難場所などを、災害種別に合わせて決めます。引取人は、誰が何時にどこで引き取ったかを施設の方法で記録します。
子ども本人とも話しておく
子どもには、年齢に合う短い言葉で伝えます。
- 先生や職員と一緒に待つ
- 登録された人が来るまで勝手に帰らない
- 予定と違っても、職員の案内に従う
- 困ったこと、薬、体調、怖さを大人へ伝える
「必ずすぐ迎えに行く」と約束すると、交通や安全の事情で遅れたときに不安を強めます。「安全を確認して、決めた人が迎えに行くよ」と伝えましょう。
個人情報を安全に扱う
引取人名、電話番号、住所、健康情報は個人情報です。施設指定の目的・方法で必要最小限を提出し、家族の連絡カードをSNSへ載せたり、誰でも見える場所へ掲示したりしません。
連絡網を家庭同士で作る場合も、利用目的、共有範囲、保管、更新、廃棄方法を確認します。保護者間で勝手に転送しないようにします。
DV、ストーカー、親権・面会、引渡し制限など安全上の事情がある家庭は、一般のカードへ詳しく書かず、校長・園長等の責任者へ安全な方法で個別に相談してください。法的な個別判断は専門機関へ確認します。
子どもの健康・配慮事項
薬、アレルギー、医療的ケア、障害、パニック時の支援、外国語・意思疎通の方法は、施設の指定様式で更新します。緊急時に必要な情報と、広く共有する必要のない情報を施設と相談して分けます。
引渡し時は、子どものけが、服薬、食事、トイレ、避難先、持ち物を職員に確認します。体調に心配があれば医療・保健担当へ相談し、記事だけで判断しません。
年2回の見直しチェック
- 引取人の電話番号・住所・関係が最新
- 勤務先、通学先、送迎手段の変更を反映
- 薬・アレルギー・配慮事項を更新
- きょうだいの引取り順と代替担当を確認
- 施設移転時の第二避難先を確認
- 家族で引渡し訓練へ参加
FAQ
連絡が来なくても、大きな地震なら迎えに行くべきですか?
全国一律には決められません。施設の事前ルールと公式情報を確認し、津波・火災・道路の危険があるときは保護者自身の安全を優先します。
祖父母や近所の人も引き取れますか?
施設が認める登録方法と本人確認によります。平時に登録し、本人にも役割と経路を共有してください。
引取人カードの写真を家族のSNSグループへ置いてよいですか?
氏名、連絡先、子どもの情報が含まれるため推奨しません。施設指定の安全な方法で提出し、家庭内でも閲覧者と保管場所を限定します。
関連記事
- 家族の安否確認ルール:離れて被災した家族の連絡順を決める
- 災害用伝言ダイヤル171・web171:直接連絡できない場合の伝言方法を練習する
- 安全な避難経路の決め方:迎え・引渡し後の経路を確認する
出典
- 文部科学省「学校安全」https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1289303.htm(参照日:2026年10月8日)
- 文部科学省「学校防災マニュアル(地震・津波災害)作成の手引き」https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1323513.htm(参照日:2026年10月8日)
- 文部科学省「同手引き 分割版(2)」https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/03/__icsFiles/afieldfile/2012/03/26/1318204_02.pdf(参照日:2026年10月8日)
- 文部科学省「同手引き 分割版(3)」https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/03/__icsFiles/afieldfile/2012/03/26/1318204_03.pdf(参照日:2026年10月8日)
- 個人情報保護委員会「学校における個人情報の漏えい等事案を踏まえた留意点」https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/250625_alert_school/(参照日:2026年10月8日)
- 個人情報保護委員会「PTAが学校から生徒等に関する個人情報を取得する場合」https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q4-13/(参照日:2026年10月8日)

