このページは災害速報や現在進行中の避難情報を扱いません。災害時は、気象庁やお住まいの自治体などの公式情報を確認してください。
冒頭の要点
- 地震対策は、まず家の中に「物が落ちてこない・倒れてこない・移動してこない場所」を作るところから始めます。
- 家具と住まい、地域リスク、備蓄、家族連絡、身を守る練習を順に確認します。
- 避難先や必要な支援は地域・家庭で異なります。自治体、学校・園、住まいの管理者等の公式情報と合わせて決めます。
今日やること
要点カード:家族がよく過ごす部屋で、安全スペースの候補を1か所決めましょう。頭を守りながらそこへ移れるか、物が落ちる・倒れる・移動する可能性はないかを5分だけ確認します。
この記事で分かること
地震対策には、家具固定、備蓄、避難、連絡など多くの項目があります。この記事では、細かな方法を一度に詰め込まず、家族が平時に確認する順番を6つに整理します。
まず確認すること
地震は、いつ家族がどこにいるときに起きるか分かりません。自宅だけでなく、学校・園、職場、通学・通勤先にいる時間も想定します。
お住まいの自治体のハザードマップや防災ページで、少なくとも次を確認してください。
- 自宅、学校・園、職場周辺の地震・津波リスク
- 地震・津波に対応する指定緊急避難場所と経路
- 学校・園や福祉施設の待機・引渡しルール
- 防災情報の受け取り方
平時に確認する6つの基本
1. 家の中に安全スペースを作る
寝室や居間など長く過ごす場所から見直します。周囲に、落ちてくる物、倒れてくる家具、揺れで移動する家電がない空間を探してください。
丈夫な机がある場合は、その下へ入れるよう足元を空けます。机がない場所では、頭を守れる物と、安全スペースまでの動きを考えておきます。
2. 家具・家電・住まいを点検する
- 寝床や子どもの遊び場へ家具が倒れない配置か
- 玄関や廊下を家具がふさがないか
- 棚上や高い場所に重い物を置いていないか
- 家具・家電を住まいと製品に合う方法で固定しているか
- 住宅の耐震診断や自治体の支援制度を確認したか
賃貸住宅や集合住宅では、壁への施工や共用部の扱いを管理者へ確認します。固定方法や住宅の安全性は一律に判断せず、メーカー、施工者、自治体の相談窓口等へ相談してください。
詳しい点検は、家具の転倒・落下・移動防止と地震に備える寝室の安全点検へ分けて確認できます。
3. 地域リスクと避難先・経路を確認する
地震の揺れだけでなく、津波、崖崩れ、火災など、地域によって想定する危険が異なります。自治体のハザードマップで対象災害と凡例を確認し、災害に合う避難先と複数の経路を家族で話し合います。
近くの学校や公園が、すべての災害に対応するとは限りません。ハザードマップの見方とわが家の避難計画も活用してください。
4. 備蓄と非常持ち出し品を分けて用意する
自宅で過ごすための備蓄と、避難時に持つ物は役割が違います。家庭備蓄は最低3日、できれば1週間程度を一つの目安とし、家族人数、乳幼児、服薬、アレルギー、ペット、季節に合わせて調整します。
一度にそろえなくても大丈夫です。家庭備蓄の始め方で、家にある物を数えるところから始めましょう。
5. 連絡方法と家族の役割を決める
家族が離れている状況を前提に、安否確認方法を複数決めます。集合場所、学校・園の引渡し、迎えに行けない場合の対応、要配慮者やペットの支援も話し合います。
連絡方法は家族の安否確認ルールで一枚にまとめられます。電話がつながりにくい場合に備え、災害用伝言サービスの使い方も平時に練習します。
6. 身を守る行動を家族で試す
緊急地震速報から強い揺れまで、時間が短い場合があります。速報を見聞きしたときも、先に揺れを感じたときも、周囲の状況に応じて、慌てずにまず身の安全を確保することが基本です。
家族で「地震だ」と声を掛け、頭を守って安全スペースへ移る動きを試します。乳幼児を抱えているとき、夜間、料理中など、家庭に多い場面も無理のない範囲で確認しましょう。
実際の行動は地震発生時の基本行動で確認します。
地域・家族に合わせて調整するポイント
- 沿岸部や川沿いなどでは、自治体の津波避難計画と避難場所を確認する。
- 乳幼児、移動や情報取得に支援が必要な人、持病・服薬がある人、妊産婦がいる場合は、支援する人と個別必需品を決める。
- 子どもが学校・園にいる場合は、施設の待機・引渡しルールを優先して確認する。
- ペットの同行避難方法と受入条件は自治体ごとに確認する。
- 集合住宅では、エレベーター停止、共用部、管理組合の防災計画も確認する。
注意すること
- 地震の発生日時や規模を確実に予知できるとする情報を信用せず、気象庁等の公式情報を確認します。
- 「この場所なら必ず安全」「これだけあれば十分」とは考えず、定期的に見直します。
- 家具固定、耐震化、電気設備は住まいの条件で方法が異なります。個別の施工判断を自己流で決めません。
- 非常持ち出し袋を取るために、揺れている場所や危険な場所へ戻らないことを家族で共有します。
公的情報の確認先
- 全国共通:気象庁「緊急地震速報を見聞きしたときは」、内閣府「自然災害への備えは万全ですか?」、総務省消防庁「家庭の防災会議」
- お住まいの自治体:地震・津波ハザードマップ、指定緊急避難場所、避難経路、防災情報、耐震診断・改修支援
- 情報確認時の注意:対象災害、地域、想定条件、公開・更新日を確認する。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何から始めればよいですか?
家族が長く過ごす寝室や居間で、安全スペースを一つ決めるところから始めましょう。その後、家具・避難・備蓄・連絡へ広げます。
Q2. 防災用品を先に買うべきですか?
先に家の危険、地域リスク、家にある備蓄を確認すると、必要な物を選びやすくなります。個別必需品は家族の健康状態や生活に合わせて優先してください。
Q3. 地震のときは必ず避難所へ行きますか?
一律ではありません。住まいの状態、火災・津波等の危険、自治体情報により行動は変わります。揺れが収まった後の安全確認と避難判断は別記事で扱います。
まとめ
- 最初に、物が落ちない・倒れない・移動しない安全スペースを一つ作ります。
- 家具と住まい、地域リスク、備蓄、連絡、訓練を家族に合わせて順に確認します。
- 地域・住居・家族による違いは、自治体や施設、専門窓口の公式情報で補います。
関連記事
- 家庭防災、最初の7日間:地震以外も含む家庭防災を一週間の行動に分けます。
- 家具の転倒・落下・移動防止:家の安全を具体的に点検します。
- 地震発生時の基本行動:緊急地震速報や揺れを感じた瞬間の行動を確認します。
出典
- 気象庁:
- ページ名:緊急地震速報を見聞きしたときは
- URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/koudou/koudou.html
- 公開・更新日:ページ上で確認できず
- 参照日:2026-10-08
- 支える主張:まず身の安全を確保する原則、平時の耐震化・家具固定
- 気象庁:
- ページ名:地震・津波への日頃からの備え
- URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/jishin_bosai/lecture/01_harada.pdf
- 公開・更新日:資料上で確認できず
- 参照日:2026-10-08
- 支える主張:地震の突発性、家具固定、持出品、備蓄、避難、耐震化、情報入手
- 内閣府(防災担当):
- ページ名:令和8年度「防災週間」及び「火山防災の日」について
- URL:https://www.bousai.go.jp/kyoiku/week/r8bousaiweek.html
- 公開年:2026年
- 参照日:2026-10-08
- 支える主張:家具・家電対策、家族連絡、持出品、最低3日・できれば1週間程度の備蓄
- 内閣府(防災担当):
- ページ名:自然災害への備えは万全ですか?チェックしてみよう!
- URL:https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/check.html
- 公開・更新日:ページ上で確認できず
- 参照日:2026-10-08
- 支える主張:地域リスク、耐震・家具対策、備蓄、連絡方法
- 総務省消防庁:
- ページ名:地震に自信を「ふだんの対策―2 家庭の防災会議」
- URL:https://www.fdma.go.jp/publication/database/jishin2jishin/post8.html
- 公開・更新日:ページ上で確認できず
- 参照日:2026-10-08
- 支える主張:家族会議で決める安全な場所、役割、避難、持出品、連絡、集合場所

