地震後の通電火災を防ぐ備え|ブレーカー・家電・相談先の確認

家族で電気設備の相談事項を確認する様子 災害別の備え

このページは平時の備えと災害時の基本行動を扱います。災害速報や現在進行中の避難情報は扱いません。災害時は身の安全を優先し、自治体、消防、電力会社などの公式情報を確認してください。

冒頭の要点

  • 地震後は、電気が戻ったときにも火災が起こる場合があります。平時に分電盤と明かりの場所を確認しましょう。
  • 避難時のブレーカー操作は、安全と時間に余裕がある範囲で行います。危険な場所へ戻ってまで操作しません。
  • 損傷・浸水した製品をそのまま使わず、メーカーや販売店へ相談します。外から見て異常がないことだけで安全とは決められません。

電気の復旧時に起こる製品事故と身の安全優先の考え方は、NITEの地震後の注意喚起を参照しています。

今日やること

約10分を目安に、分電盤がどこにあるか確認し、懐中電灯の保管場所と相談先をメモしましょう。今日はブレーカーを試しに切ったり、分電盤を分解したりする必要はありません。時間は編集部の提案です。

要点カード:「電源を止める前に、うちで確認が必要なことは何だろう?」。在宅医療機器などがある家庭では、医療機関や機器事業者と平時に個別の対応を決めておきます。

この記事で分かること

通電火災とは、地震などで損傷した機器や配線、燃えやすい物に触れた電熱器具などに電気が流れて起こる火災です。停電からの復旧後に起こる場合もあります。消防庁の地震火災の説明

この記事では、家族の電源対応メモを作る手順を紹介します。家を使えるかどうかの判断や電気設備の診断はせず、確認できない点を専門家へつなぎます。

まず確認すること:電気が戻ったことと、設備が安全なことは別

揺れによる損傷や浸水がある製品では、再び電気が流れた際に事故が起こるおそれがあります。家電の電源が入ることを、安全の確認として使わないでください。NITEの製品安全情報

地震後の行動全体は、揺れが収まった後の安全確認で先に確認できます。室内に入ることが危険な状況では、電源確認のために立ち入らないでください。

準備・行動の手順

1. 平時に分電盤・明かり・相談先を確認する

分電盤とは、住宅内の電気回路を分けるブレーカーなどが入った設備です。設置場所と、住まいの取扱案内で操作方法を確認します。分からない表示や触れにくい位置があれば、住宅の管理者や電気工事業者に相談しましょう。

NITEは、平時に分電盤の場所・操作を確認し、災害時には懐中電灯などで明かりを確保して対応することを案内しています。NITEの平時・地震時のポイント

確認項目 家族で書くこと
分電盤 場所:__/案内や説明書の保管先:__
明かり 懐中電灯の場所:__/使い方を知っている人:__
電源を止める前の相談 医療機器など継続電源が必要な物:__/相談先:__
住宅の電気設備 管理者・電気工事業者の連絡先:__
家電の再使用 メーカー・販売店の連絡先:__

この表は編集部の準備用提案です。電気設備や機器の安全を判定するものではありません。

2. 揺れが収まった後、できる範囲で電源を止める

NITEは、身の安全を優先し、その場でできる範囲で電気製品のスイッチを切り、プラグを抜き、避難時にはブレーカーを切ることを案内しています。特に電気ストーブなどの電熱器具は、燃えやすい物が触れたまま復電すると火災につながるおそれがあります。NITEの地震時のポイント

避難を遅らせたり、倒れた家具や割れたガラスを越えて操作しに行ったりしないでください。暗い中で無理に探すことを避けるためにも、平時の場所確認が役立ちます。

ガスのにおいがするときは例外です。 引火のおそれがあるため、換気扇や電気のスイッチなどに触れないでください。電源を止めるための操作を優先せず、身の安全を確保してガス事業者へ相談します。NITEのガス臭がある場合の注意

3. 再使用で迷う機器を、専門家に相談する

損傷したり水没したりした製品は、そのまま使用せず、メーカーや販売店へ点検・修理を相談します。内部に水や異物が残っている可能性があるため、「乾いたから使える」と自己判断しないでください。NITEの復旧時のポイント

外観、コード、プラグなどの異常を確認することは大切ですが、異常が見えないだけで安全とは保証できません。配線や設備の損傷が疑われる場合は、通電を試す前に管理者や電気工事業者へ相談します。機器を分解したり、何度も電源を入れて試したりする方法はこの記事では案内しません。

停電中の明かり・情報・暮らしの準備は、停電への備えと基本行動で確認してください。

地域・家族に合わせて調整するポイント

在宅医療機器など、電源の停止が生活や健康に影響する家庭では、医療機関・機器事業者と、停電時の電源や連絡方法を平時に相談します。この記事で機器を止めてよいかは判断できません。持病・服薬がある人の防災準備にもつなげて確認しましょう。

賃貸住宅・集合住宅では、専有部分と共用設備の対応を管理者へ尋ねます。自分で共用の電気設備を操作する計画にしないでください。

感震ブレーカーは、一定以上の揺れを感知して電気を自動的に止める装置です。停止する範囲や工事の要否は種類によって異なります。選ぶ前に照明や継続電源への影響も含め、電気工事業者等へ相談します。自治体の補助の有無や対象条件も、お住まいの自治体で確認してください。消防庁の種類と支援の説明

注意すること

  • 電源操作のため、危険な室内へ戻らない。
  • 損傷・浸水した機器へ試しに通電しない。
  • 分電盤や配線を分解・修理しない。
  • 在宅医療機器の電源を、一般記事だけで判断しない。

このページは設備の点検・修理手順ではありません。火災や煙があるときは身の安全と避難を優先し、安全な場所から119番へ通報します。設備を守るために危険な場所へ近づかないでください。消防庁の119番通報の案内(2024年11月号・25ページ)

公的情報の確認先

情報の対象、更新日、機器の説明書を確認します。相談先の受付方法は災害時に変わる場合があります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 停電中ならブレーカーを切らなくてもよいですか?

停電していても電気が戻る場合があります。避難時に安全と時間の余裕があれば電源を止める対応を確認します。危険な場所に戻ったり、避難を遅らせたりしないことが前提です。

Q2. 浸水した家電は乾けば使えますか?

そのまま使用しないでください。内部の水や異物による事故のおそれがあります。メーカーや販売店へ点検・修理を相談します。

まとめ

  • 分電盤、明かり、相談先を平時に一枚へ記入します。
  • 避難時の操作より身の安全を優先し、できる範囲で対応します。
  • 損傷・浸水した機器はそのまま使わず、専門家へ相談します。

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出典

参照日はすべて2026-10-12。

公開・更新情報

  • 初回公開日:2026年10月15日。
  • 草案作成日・公的情報の最終確認日:2026-10-12
  • 更新内容:初稿。家庭の電源対応メモを作成。
  • 著者・制作主体:暮らしの防災手帖 編集部
  • ファクトチェック担当:執筆後の別担当による原典照合済み。専門家監修なし。

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